で。改めて考えると。冥王星って何だっけ？外惑星って何だっけ？と。基本的なことから確認し始めたりもして。 そんなことを考えだすと止まらなくなりますね。現代の西洋占星術においての定義も。拡大解釈まで視野に入れると。 いろんな流派も考え方もあって。人それぞれの流儀や作法があるので。いちがいにどうこう言えないですし。
天文学的な観点からの冥王星の考察や定義は、その道の専門分野のプロにお任せして。 現代占星術での冥王星の象徴からの、世相に関する予測、解釈、世俗的な事象への具体的な応用判断なども、 やはり専門家にお任せして。ここではなるべく「自分自身の興味や関心」に焦点を定めて整理をと思います。
▼取りあえず。まずは参考までに、冥王星関連の日付のメモも。
★1930年02月18日 冥王星発見（→蟹17度）
天文学者クライド・トンボーによる発見であることと、場所はローウェル天文台 （アリゾナ州フラッグスタッフ）であることは判りますが、 チャートを表示すると、冥王星の位置は蟹17度でした。
※データ出典元は下記デボラ・ホールディングさんの「スカイスクリプト」です。
SKYSCRIPT →『THE BIRTH OF THE OUTER PLANETS』
★1979年2月7日〜1999年2月11日（→天秤19度〜射手10度）
そういえば、冥王星は海王星よりも内側の軌道に入り込んでいた時期がありましたね。 水金地火木土天冥海という例のアレです。なんだか懐かしいです。
★2006年08月24日：冥王星惑星降格決定（→射手24度）
チェコの首都プラハで開催された国際天文学連合の全体会議で、 惑星の定義案を議決し、冥王星を惑星から外す最終案が賛成多数で採択されました。
会議は現地時間午後２時から（日本時間午後9時）開始で、 採決は現地時間の午後3時半頃（日本時間午後10時半）とのこと。
いわゆる銀河中心は射手26度あたりといわれているので。 射手24度での冥王星の「惑星降格」という決定はちょっと意味深に感じたものでした。
▼そして。以下は自分のお目当ての。レセプションのチェック用に比較データを作成しました。
★その１：射手冥王星と木星データ：1994年〜2013年
こちらは、射手冥王星時代の、射手ドミサイル・ルーラー木星と冥王星のアスペクト、ならびに両天体の サイン･イングレスのデータです。
★その２：山羊冥王星と土星データ：1980年〜2024年
こちらは山羊冥王星と、山羊ドミサイル・ルーラー土星のデータですが。少し欲張って長めに、 天秤冥王星と土星合の時からの分を作成しました。
自分の関心は「レセプション」と「天体の品位」にあります。そのため、この２つのデータでは、 レセプトする側のドミサイル・ルーラーの品位が良い場合には☆マークを、悪い場合には★マークを付記しました。
天王星、海王星、冥王星は、１２サインでの「品位」を持ちえません。「レセプション」の働き具合を見る際には、 実はこの「品位」という考え方から独立した外惑星が関わると「判断がとたんにラクチンになる♪」という利点が あったりします。
通常の７天体同士の場合ですと、例えば「乙女ペリグリン土星」と「山羊フォール木星」であれば、 「乙女ペリグリン土星による、山羊フォール木星の120度のレセプション」は、アスペクトの種別はもちろんのこと、 土星と木星のそれぞれが滞在するサインでの「天体の品位」の強弱も、判断上に加味し反映することになります。
それはそれで、細やかな判断が可能となるので面白くて、それがレセプションの醍醐味！でもあるのですが。
一方で、例えば山羊冥王星であれば、山羊サインのドミサイル・ルーラーである土星が滞在する サイン（現在は乙女）での土星の天体の品位と、冥王星と土星間のアスペクトの種別だけを考慮すればいいので。 読み方がずっとシンプルになります。
ホラリーのような短期間の一発チャートならいざ知らず。今回のように長期間のデータを「レセプション」の観点から 眺め渡そうと目論む場合には、外惑星特有の「品位の対象外」という特徴は。これはこれで意外に便利かも？と 思えてきています。
残る大きな謎というか、命題は「果たして。通常の天体は、外惑星もレセプトすることは可能なのか？」ということです。
通常、天王星、海王星、冥王星の３天体は「マレフィック」とみなす場合が多いですよね。 そのマレフィックの最たるものである冥王星を、７つのそれぞれの天体がレセプトすることが、 一体可能なのかどうか？という、それが今回の自分の興味、関心の中心になっています。
そういったことを。いろいろと仮説をたてて。あれこれと考えています。
▼以下は、冥王星発見から現在までの、12サインのルーラー・シップの流れを表わした図です。
この図は、ルミナリーズの太陽と月を基点として、左右対称に右回りと左回りの双方へ、 古典的な７つの天体を配置したものです。
これが。現在のイマジネーションの源で。この図を見ると、冥王星は1930年の発見時での蟹サインから 現在は反対側の山羊サインへと侵入する寸前にきています。
ちなみに天王星の発見は1781年で、当時は双子24度。すでに12サイン３周めに入り、現在は魚15度。 海王星は1846年発見当時水瓶24度で、現在は水瓶20度、今年の春には水瓶24度に到達ということで、 まもなく12サインを1周する目前です。
こういった状況から、あれこれ考えたことに関しても整理してみようと思います。
▼こちらは、12サインの３区分の図です。
この図では「カーディナル、フィクスト、ミュータブル」の３区分を１セットにして、 12サインを４分割してみました。ついでに、冥王星イングレスの年と、およその滞在年数も書き入れました。 外側の天体記号の「土星、木星、天王星、海王星」は、現在のサイン位置のメモです。
こうして見ると。現在の冥王星は「蟹、獅子、乙女」から「天秤、蠍、射手」の２つのセットを経て、 ３つめの「山羊、水瓶、魚」のセットへと移行する時期にあたることがわかります。
季節で例えると。夏と秋が過ぎて、そろそろ冬の季節を迎えるぞという時期ですね。 無理やりですが、四季図に例えると。2008年は１年がかりの「冥王星版・冬至図」と もいえそうですね。
こうして眺めてみると。山羊に冥王星が入ることで、「山羊冥王星、水瓶海王星、魚天王星」と、 ３つのサインにトランスサタニアン３つがそろいぶみになるのですね。数珠つなぎだ。
天王星が牡羊にイチ抜けするのが2011年の3月で、海王星が魚に移動するのが同じく2011年の4月。 それまでこの「山羊冥王星、水瓶海王星、魚天王星」のフォーメーションが続くということで。
山羊と水瓶のルーラーである土星は、2009年10月末まで乙女サインにペリグリンの品位で滞在し、その後は 天秤サインに移動してエグザルトの品位となります。来年の秋までは冥王星山羊のルーラーとして120度のアスペクト、 来年の秋以降は海王星水瓶のルーラーとして120度のアスペクトを形成する訳で。
山羊冥王星イングレス直後の、ここ数年の土星の働きは要注目です。冥王星山羊イングレス時期に、 乙女ペリグリン土星と天秤エグザルト土星が、このふたつのサインでの土星が「何を象徴するのか？」にも興味津々です。
▼そこで。1970年以降の天王星と海王星のイングレス・データもチェックです。
★天王星＆海王星イングレス・データ：1970年〜2012年
こうして見ると。冥王星山羊イングレスの露払いのようにして。すでに1980年代から 海王星と天王星が「山羊サインの地ならし」を済ませていたとみることもできそうな気がしてきます。 で。天王星と海王星が山羊で合となったのが、1993年のことでしたね。
この時期のことでアタマに浮かぶのが、「バブル景気とその崩壊」です。 当時の天体の状況も、ついでにここで振り返っておこうと思います。
「バブル景気」とは、Wikipediaによると「1986年12月から1991年2月までの4年3か月（51ヶ月）間を指すのが 通説」とのことです。
天体の動きをシンクロさせて考える場合には、 1984年海王星の山羊イングレス以降にいわゆる「バブル景気」が勃興し、 1988年天王星の山羊イングレス後、1993年天王星と海王星の合によって「バブル崩壊」と見る向きもあります。
で。ここに絶妙に、山羊サインのルーラー土星もからんでいて。立役者としての活躍をしていたんですよね。
▼山羊土星の海王星レセプション
1988年11月12日18時23分 土星山羊イングレス（ドミサイル）
1989年03月03日19時47分 土星と海王星合（山羊11度)
1989年06月24日12時06分 土星と海王星合（山羊11度）
1989年11月13日20時42分 土星と海王星合（山羊10度）
1991年02月07日03時49分 土星水瓶イングレス（ドミサイル）
バブル景気に関していうと。海王星の山羊イングレスが引き金となって。次に天王星の山羊イングレスが 加速させて。土星の山羊イングレスで真打が登場。山羊土星が両天体に対して同一サイン内での 「レセプション」を行って、土星は海王星との合も果たした訳ですが。
それもつかの間で、土星の水瓶イングレスと同時に、土星による両天体への「レセプション」もあえなく終了。 「バブル崩壊」が始まって。天王星と海王星の合でとどめがさされた、という流れだったのでしょうか。
ここでの注目は。山羊サインルーラー土星の「品位」の良さでした。本拠地山羊サインでのドミサイル・ルーラー として、「バブル期」の２年ちょっとの間だけ活躍して。天王星と海王星を「レセプト」し支援をした土星。
その土星が水瓶サインに抜けたとたん、天王星と海王星は「品位の良い土星」を失って舵取りが効かなくなり。 そのまま、後はマレフィックとしての本来の状態に戻ってしまったようにも思えます。
その問題の山羊サインに、今ここになって冥王星がイングレスするのだということも。 アタマの片隅に置いておかねばだなと思います。
▼「山羊サイン海王星天王星同座」を振り返ってみて、改めて考えてみると、
当時との大きな違いは。山羊サインのドミサイル・ルーラー土星は乙女サインに居て、山羊サインとは120度のアスペクトとは いいながらも。土星の品位は乙女では「ペリグリン」。蟹＆獅子サインでの「デトリメント」のここ数年と比べたら、 格段に良い状態になったにしても。やはり所詮は「ペリグリン」。悪くないかわりにけして良くもないという状態。
そう考えると。山羊木星や山羊冥王星への120度の乙女土星のレセプションは、ありがたい救援ではあるにせよ、 土星のサポートに過大な期待はできかねる状況かもと思えたり。
そういった土星自体の「品位」に加えて、さらにアスペクトの状況からも。 昨年までの獅子サイン時代に水瓶海王星との180度を乗り越えてきて、さらに今年から来年の秋にかけては 乙女サインにての魚天王星との180度に直面し続けねばならぬ時期ということでもあり。
乙女土星自体も必死モードで。当座はふんばり続けねばならずです。乙女土星は、魚天王星からどのような影響を受けて、 どのような行動を選択するのか？も、あわせて考慮が必要で。
考えようによっては、水瓶海王星との180度で「理想と現実のギャップ」や「ごまかしのきかないシビアな現実」に 直面した後で、魚天王星との180度によって有無をいわせず「変化や変革、改善」を突きつけらるハメとなっているのかと。 （年金問題もさまざまな偽装問題も。この流れには沿っているように思えます）
そこにさらに山羊冥王星との120度が生じるこの２年は「根底からの。ハンパではすませられない。徹底的な立てかえ建て直し」が、 土星に要求され、突きつけられていて。土星もまたそれを受け入れざるをえない、レセプトするしかない状況と なってきているのかもですね。
なんにせよ、土星は山羊サインのルーラーであることには変わりがないので。乙女土星は山羊冥王星に、 どのように関与するのか？またはされるのか。首尾よく冥王星をレセプトできるのか？否か。しっかりと 見届けねばで。
その際、山羊サインのエグザルト･ルーラーである火星の動向も見逃す訳にはいきません。火星は春先３月４日に再度の、 蟹イングレスで。その直後の３月７日には冥王星との180度が控えていますので。これも要チェックの時期となりそうです。
▼山羊冥王星の影響は、どのように反映されるのか？
で。実際には、山羊冥王星の影響は。どのよう現実の生活に反映されていくのでしょうか。
●速度の速い天体が、速度の遅い天体の影響を具現化する
現代占星術では一般に、遠くて動きの遅い天体の影響は、より近く動きの速い天体の媒介によって 具体化していくと言われています。
これは例えば、今年でいうと。山羊冥王星と乙女土星の120度のレセプションがお膳立てとしてあったとして。 ここにさらに、もっと動きの速い第３の天体がアスペクトすることで、現実的な「イベント」が発生すると みなすのです。
で。土星よりも動きの速い天体が、イベント発生の「キー天体」になる訳ですが。 木星、火星、金星、水星、太陽、月が、その「キー天体」になりえるのですが。 そこで。それぞれの天体が、乙女土星と山羊冥王星に対して、どのような「働き」をするのかを、 「レセプション」の観点から検討してみます。
古典占星術では、山羊サイン在の冥王星に対する、山羊サインのドミサイル・ルーラーである土星と、 エグザルト･ルーラーである火星とのアスペクトを特に「レセプション」とみなすので。 冥王星の「意図」に対し、土星と火星が「肯定的な影響」を及ぼす役割を果たすことになります。 （ここからも。第３の天体として。蟹サインに再度イングレスする火星の動きは要注目）
また、山羊サインのデトリメント・ルーラー月とフォール・ルーラーの木星は、山羊冥王星をもてなす だけの力は無いとみなされています。動きが速すぎる月は対象外としても。山羊冥王星と同一サインに ある山羊木星は、冥王星の「欲求」をかなえる力はないとみなすので。あまり役には立たない状況かと。
同様に木星は、前述したように、乙女土星に対しても、木星が乙女サインのデトリメント・ルーラーで あるため、二重に力不足となっている状況です。
他の天体ですと。金星は山羊サイン冥王星に対してはペリグリンで良くも悪くもなく。 乙女土星にはフォールで力不足。太陽は、山羊でも乙女でもペリグリン。 月は山羊でフォールで力不足、乙女ではペリグリン。
水星はというと、山羊サインではペリグリンですが、乙女サインに対しては「ドミサイル＆エグザルト」で あり、乙女土星に対しては協力的で強力な助っ人となりえそうです。ただし。天体同士の相性としては。 土星と水星は水と油というか。犬と猿というか。親和性は無いとされるので。ちょっと割引して考える 必要はありそうで。それは頭の片隅においておかねばです。
以上のことから。今年の山羊冥王星イングレスという重要な時期、山羊冥王星と乙女土星の120度の アスペクトに対して、第３の天体として「火星と水星」の動きに、特に注目です。
具体的には、火星と水星のそれぞれが。山羊冥王星（＆山羊木星）と乙女土星の120度のサイン間のアスペクトに 対して、第３の天体としてコンタクトしていく時期に。身辺でどんな「イベント」が発生するか。 見逃さないよう。気をつけて。それを通して、山羊冥王星時代の兆候を把握していきたいと思っています。
▼山羊冥王星の意図を考える
で。今つらつら考えているのは。山羊冥王星時代を通して冥王星が「意図」するものとは何か？ということです。
気長に。今年1年を通して。山羊冥王星の「意図」を身近な分野で探っていこうと思う訳なのですが。 「山羊サインの性質＋冥王星の象徴」をミックスしてあれこれ推測をしているところで。 そういったこともここにもＭＥＭＯしておこうと思います。
★冥王星のキーワード
一般に、現代占星術での冥王星のキーワードは「破壊と再生」といわれています。 山羊サインで。今後15年かけて。冥王星は何を破壊し地ならしして。何を再生していくのでしょうか？
射手冥王星時代を振り返ることからも。いろいろ気付くことがありますが。 まずは山羊サインの特徴的な傾向を、おおざっぱに書き出してみようと思います。
★山羊サインの性質：
これはサインの２区分、３区分、４区分ごとのキーワードとその自分なりの理解です。
【女性サイン】：受動、消極、従順 → 受身。外からの力に反応して行動する。
【カーディナル】：不安定、変動的、活発、→ 不安定であるが活動的でもある。
【土のサイン】：Cold＆Dry → 内向的＆排他的。冷静。分析的。独立独歩。実際的。着実。慎重。
★山羊サインの傾向：
そして。山羊サインの傾向を、特有のディスポジションの天体の観点からも考えてみます。
山羊のドミサイル、直接の管轄担当者は土星。現代占星術での土星が象徴するキーワードには、広い守備範囲があります。 思いつくまま言葉をあげてみますと「慎重、冷静、悲観、規律、修練、鍛錬、ルール、管理、責任、節制、抑制、緊張、 墓地、歯、土地、骨組み、骨格、構造、システム、縮小、緊縮」などなどです。
同様に山羊エグザルトの火星ですと、思い浮かぶキーワードは 「性急さ、怒りっぽさ、意欲、エネルギー、精力、活力、活動力、集中力、スポーツマン、戦争、軍人」などです。
で。火星の象徴に関しては。山羊での「エグザルテーション、高揚」の常として。 一時的に盛り上がってもその熱はいつか必ずさめて。フォールへと転じる定めなので。 ここではやはり。火星的側面への冥王星の影響力よりも、重要なのは、 土星的側面への冥王星への影響力となるように思えてきます。
ついでに言うと。山羊サインでのデトリメントとなる月が象徴する側面と、フォールとなる木星が象徴する側面は。 冥王星としてはあまり重きをおかないというか。むしろ排除、無視されがちとなるのかな？と思えます。
ベタですが。月が表わす「保護、情緒的な共感、同一性、興味や関心、くつろぎ、プライベート、安心」などの側面や、 木星が表わす「宗教、信仰、思想、哲学、信条、財産、資産、拡大、発展、寛容、善意、楽観、リラックス、気楽さ、 弛緩、信用、信頼、健全さ、真っ当さ」 などの側面は。しばし棚上げ状態となるのかもしれませんね。
だからといって、山羊冥王星がシビアで暗く重い世相を示すというのではないように思えます。 土星が、ここのとこ「蟹＆獅子サイン」でのデトリメントによって。その不備と損傷部分にスポットライトが あたり続けてきて。そしてまた、海王星や天王星との相次ぐ180度によって。年金問題を始めてとするあらゆる分野での 土星的側面の欠陥や不足、不備が露わとなってきて。その対策や改善が迫られている今この時期に。
最後のトドメとして。冥王星の「破壊と再生」が、土星的側面に及ぶということは、 長い目で見るなら、避けて通れない必要不可欠なことだと思えるからです。
徹底的に。妥協なく。根底からの「建て直し」という冥王星が意図する状況を、家屋に例えて考えてみると。 基礎がいい加減だったり。偽装や手抜き工事による脆弱な構造の家屋は安全性に問題大有りで。 長く住むには耐えられず、安心できない欠陥住宅ということになる訳ですが。 これは一部分の改修や修繕とか、間に合わせの応急手当などの対症療法だけでは、 根本的な解決にならない状況ということで。
たとえお金と手間がどんなにかかっても。ここで思いきって、基礎工事から徹底的にやり直すことができたなら。 しっかりした「耐震構造」に作り変えて、家屋の強度と安全性を高めることもできるのですが。 そう願ってはみても、これは一朝一夕にはいかない大仕事で。抱えるローンもリスクも作業量も多大ですし。 決心するにも実行するにもオオゴトで。腰がひけてしまうことではありますが。
言いかえると。今この時期の山羊冥王星の意図が。この例え話のような、家屋の脆弱な構造の問題点の徹底的な洗い直しと、 それに対して現実的に徹底的な対策を講ずる必要性と、実行を突きつけているのであるならば。
取り組むだけの価値も甲斐あると、否、今それに取り組まねばならない時期なのだということでしょうか。
それに。逆に言えばこういう今この時こそ。山羊サインでデトリメントな月とフォールな木星の側面も。忘れないように 気を付けねばなのです。折にふれて。努めて。何度でも思い出す必要があるのでは？と思います。
なぜなら。家屋の「建て直し」の例え話であれば。何のために「建て直す」のかというと。 それこそ「月と木星」が象徴する「安全、信用、保護、くつろぎ、リラックス」を求めてこそ！の 「建て直し」に他ならないからです。
それが無視され排除され。脅かされていたからこそ、それだからこそ！「建て直し」せねばならないのですからね。 そう思うと。がんばって、それこそ「どげんかせんといかん！」という気持ちにもなってきますし。 「建て直し」せねば！という、覚悟も意欲も希望もフツフツと湧いてくるというものです。
15年がかりですから。長丁場ですから。ここはひとつ腰をすえて。覚悟を決めて。 国家や政治レベルであれ。社会、職場、地域、家庭、個人レベルであれ。山羊サインが管轄する12ハウスのそれぞれの範囲において。 対策を本気で考えて、実行に移していくことが大事なのではと。だんだんそう思えてきました。
各方面での「山羊冥王星効果」の具現化を。その意図に自分は自分なりに個人的に同期して。 身をもって体現していかねばだなと。ヒシヒシと骨身にしみて感じつつ。 キー天体となる水星が逆行を開始し、火星が順行を開始した1月末の今、そう思い始めているところです。
▼土星と木星の会合2000年〜2020年
2年半ペースでひとつのサインを移動する動きの遅い土星と、1年ちょっとのペースでひとつのサインを 移動する動きの速い木星。
この土星と木星の会合周期、2000年の牡牛会合から2020年の水瓶会合までの間に、 外惑星と形成する「０度と180度」のアスペクトデータを作成してみました。
土星と木星も一緒に考えあわせてみると、冥王星射手時代の終わりから、山羊時代にかけての。 その時々の時代の様相が、なんとなく浮かびあがってくるような気がしてきます。
というのも。冥王星射手時代は、射手のルーラー木星が冥王星の担い手となり。 冥王星山羊時代は、山羊のルーラー土星が冥王星の担い手となる訳なので。
現在は、冥王星の在するサインの担い手が「木星から土星へ」と交替する時期なのかもで。 そういうことも加味しつつ、ぼーっと何度でも眺められるように、以下にデータを 貼り付けておこうかと思います。
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[Aspect Time] by StargazerWD 9 JST 2008/07/25
Transit
2000年05月29日01時02分 土星Ｄ（牡牛22度） 合 木星Ｄ（牡牛22度）●
2000年09月04日20時00分 冥王星Ｄ（射手10度） 衝 木星Ｄ（双子10度）
2000年10月13日17時26分 冥王星Ｄ（射手10度） 衝 木星Ｒ（双子10度）
2001年05月06日19時42分 冥王星Ｒ（射手14度） 衝 木星Ｄ（双子14度）
2001年08月06日02時03分 冥王星Ｒ（射手12度） 衝 土星Ｄ（双子12度）
2001年11月02日15時05分 冥王星Ｄ（射手13度） 衝 土星Ｒ（双子13度）
2002年05月26日11時35分 冥王星Ｒ（射手16度） 衝 土星Ｄ（双子16度）
2002年09月11日21時11分 海王星Ｒ（水瓶08度） 衝 木星Ｄ（獅子08度）
2003年02月16日18時12分 海王星Ｄ（水瓶11度） 衝 木星Ｒ（獅子11度）
2003年06月03日11時54分 海王星Ｒ（水瓶13度） 衝 木星Ｄ（獅子13度）
2003年08月30日13時39分 天王星Ｒ（魚 00度） 衝 木星Ｄ（乙女00度）
2006年08月31日19時00分 海王星Ｒ（水瓶17度） 衝 土星Ｄ（獅子17度）
2007年02月28日21時00分 海王星Ｄ（水瓶20度） 衝 土星Ｒ（獅子20度）
2007年06月26日01時02分 海王星Ｒ（水瓶21度） 衝 土星Ｄ（獅子21度）
2007年12月12日04時25分 冥王星Ｄ（射手28度） 合 木星Ｄ（射手28度）★
2008年11月04日22時40分 天王星Ｒ（魚 18度） 衝 土星Ｄ（乙女18度）
2009年02月05日20時00分 天王星Ｄ（魚 20度） 衝 土星Ｒ（乙女20度）
2009年05月28日05時21分 海王星Ｄ（水瓶26度） 合 木星Ｄ（水瓶26度）★
2009年07月10日18時05分 海王星Ｒ（水瓶26度） 合 木星Ｒ（水瓶26度）★
2009年09月15日21時51分 天王星Ｒ（魚 24度） 衝 土星Ｄ（乙女24度）
2009年12月21日17時52分 海王星Ｄ（水瓶24度） 合 木星Ｄ（水瓶24度）★
2010年04月27日08時27分 天王星Ｄ（魚 28度） 衝 土星Ｒ（乙女28度）
2010年05月23日14時40分 土星Ｒ（乙女27度） 衝 木星Ｄ（魚 27度）○
2010年06月08日20時29分 天王星Ｄ（牡羊00度） 合 木星Ｄ（牡羊00度）★
2010年07月27日02時10分 天王星Ｒ（牡羊00度） 衝 土星Ｄ（天秤00度）
2010年08月17日05時48分 土星Ｄ（天秤02度） 衝 木星Ｒ（牡羊02度）○
2010年09月19日10時11分 天王星Ｒ（魚 28度） 合 木星Ｒ（魚 28度）★
2011年01月04日21時49分 天王星Ｄ（魚 27度） 合 木星Ｄ（魚 27度）★
2011年03月29日06時54分 土星Ｒ（天秤14度） 衝 木星Ｄ（牡羊14度）○
2013年08月08日08時38分 冥王星Ｒ（山羊09度） 衝 木星Ｄ（蟹 09度）
2014年01月31日18時42分 冥王星Ｄ（山羊12度） 衝 木星Ｒ（蟹 12度）
2014年04月21日08時02分 冥王星Ｒ（山羊13度） 衝 木星Ｄ（蟹 13度）
2015年09月17日16時00分 海王星Ｒ（魚 07度） 衝 木星Ｄ（乙女07度）
2016年12月27日03時41分 天王星Ｒ（牡羊20度） 衝 木星Ｄ（天秤20度）
2017年03月03日10時16分 天王星Ｄ（牡羊22度） 衝 木星Ｒ（天秤22度）
2017年09月28日13時27分 天王星Ｒ（牡羊27度） 衝 木星Ｄ（天秤27度）
2020年01月13日01時24分 冥王星Ｄ（山羊22度） 合 土星Ｄ（山羊22度）★
2020年04月05日11時14分 冥王星Ｄ（山羊24度） 合 木星Ｄ（山羊24度）★
2020年06月30日15時29分 冥王星Ｒ（山羊24度） 合 木星Ｒ（山羊24度）★
2020年12月22日03時21分 土星Ｄ（水瓶00度） 合 木星Ｄ（水瓶00度）●
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▼これも参考までに。
★土星と木星のアスペクト・データ：1981年〜2020年